14日に日産から発売された新型ラグジュアリーセダンの『フーガ』。「フーガ」は事実上、セドリックやグロリアの後継車となるモデルだ。
40年以上続いた日産の伝統ある車名を廃止してまで「フーガ」と命名したのはなぜか。日産自動車マーケティング本部マーケティングマネージャーの市野克己氏に話を聞いた。
「セドリック・グロリアという名前を廃止することには賛否両論ありましたが、そこを押し切ってまで改名した大きな理由は、今までのイメージを変え、新たな顧客層を開拓したいという考えからです」
「セドリック・グロリアのユーザー層は40代から50代でしたが、フーガでは30代後半から40代としています。そのような若い顧客層を獲得するために、フーガにはセド・グロとは違う上質でありながらスポーティなイメージを持たせる必要がありました。それも日産が進める『シフト』の一環です」とコメント。
「また、フーガは名前が統一され、全ての販売店で扱うことになるので、販売サイドからは売りやすくなったということも聞いております」と語った。
確かにセドリック・グロリアと聞くと、30代となった私でも自分の親の世代が乗るクルマというイメージが漂ってしまう。そのようなイメージを払拭するためにも改名は必要だったのかもしれない。