北米市場メインに開発されたクロスオーバーSUV。当然、見ても乗っても、デッカイ。『ハリアー』よりデッカイ。狭いところのすり抜けだと、1880mmの車幅以上に気を使わされると思ったら、ドアミラーtoドアミラーは実測で2150mmもありやがった。
でも、走りはハリアーより男っぽくて好感がもてる。パワフルな3.5リッターV6と、ダイレクトでレスポンシブなCVTの組み合わせで、動力性能はポルシェ『カイエン』(ノンターボ)に見劣りしない。すばらしく洗練された乗り心地と操縦性。大柄だが鈍重ではない。
内外装のつくり込みも見事。こういうのが好きな人にはお薦め。
■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★★☆
下野康史| モータージャーナリスト
自動車専門誌の編集部を経て、モータージャーナリストに転身。現在はクルマ雑誌を始め、週刊誌のコラムなど幅広く執筆活動を行っている。親しみやすい文体のなかに見える、鋭い着眼点や独特の語り口にファンは多い。