9月30日、日産から発表された新型コンパクトカーの『ティーダ』。コンパクトカーでありながら、『シーマ』に匹敵する居住性と質感の高いインテリアがウリになっている。
『ティアナ』と同等サイズのフロントシートや、24cmものロングスライドするリアシートなどはメジャーなセールスポイントだが、他にも細かい配慮が行き届いたクルマだ。
例えば、前席のエアコンの吹き出し口は、前席向けの4箇所とインパネ上部のアッパーベント全てに、シャットダイヤルが付いている。つまり、助手席だけ風が不要な時にはダイヤルを閉めておけばよい。
このダイヤルは両端の吹き出しには付いているクルマが多いが、中央部やアッパーベントにまで付いているコンパクトカーは少ない。
ティーダの開発を行った商品企画本部チーフ・プロダクト・スペシャリストの松本秀二氏は「さすがに左右独立調整式エアコンまでは導入できませんでしたが、吹き出し口をふさぐことができるので、助手席の奥さまがエアコンの風が冷たすぎると感じた時には、風を止めることが可能になっています」と解説。
他にもプラズマクラスターエアコンを上級グレードの標準装備にしたり、夜間にシフト周りを淡く照らす間接照明を設けたりと、細かな装備が充実している。質感の高さをウリにするだけあり、パッセンジャーへのおもてなしも手抜かりはないようだ。