【神尾寿のアンプラグドWeek】逆襲のボーダフォンVGS「Bluetooth」4機種投入

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9月22日、ボーダフォンが'04年冬商戦に投入する新モデルを一斉に発表した。新機種はすべて第3世代携帯電話の「VGS(Vodafone Global Standard)」対応機。NTTドコモのFOMAや、auのCDMA2000 1x、CDMA 1X WINのライバルになる。3G分野での出遅れから業績が失速気味だったボーダフォンにとって、これらの新機種は巻き返しを狙う重要なモデルといえる。

今回、発表されたのは、902SH(シャープ製)、802SE(ソニー・エリクソン製)、802SH(シャープ製)、802N(NEC製)、702NK(ノキア製)、702MO(モトローラ製)、702sMO(モトローラ製)の7機種。今回の新機種にあわせてモデルナンバーが整理され、「9」がハイエンド、「8」がミドルクラス、「7」がベーシックという位置づけになっている。また、メーカー名を見ればわかるとおり、海外メーカーとしてノキアとモトローラが参入した。

「ドライバー」の視点で注目なのは、今回、ボーダフォンがBluetoothを積極的に採用したことだろう。902SH、802SE、802SH、702NKの4機種がBluetooth機能を内蔵しており、ラインナップに占めるBluetooth内蔵モデルの数はドコモとauを一気に追い抜いた。

今回、Bluetoothを内蔵した機種は、どれもラインナップの中核をなす主力モデルである。これらはBluetooth以外の機能も充実しており、そちらの方も魅力的だ。積極的に選んで損はないだろう。

ボーダフォンでは今後、Bluetoothヘッドセットやパソコン連携のニーズが高まる事を想定して、Bluetooth内蔵モデルのラインナップ拡大に取り組んでいきたいという。Bluetooth内蔵ケータイのラインナップが増えるのは、道交法改正の影響が切実な我々ドライバーにとってうれしいことだ。

一方、Bluetooth以外の機能でも、今年の冬商戦向けという事もあり、かなり強力なスペックが用意されている。例えばメールの送受信サイズが最大300キロバイトまで拡張され、アプリケーションサイズは最大1メガバイトになった。これは現時点でライバルを凌いでおり、ドコモとauの'04年冬モデルが発表されても十分に競争力を持つだろう。他にも、コンテンツやメニューインターフェイスの表現力を向上させる「Flash」や、音声付き動画コンテンツのストリーミング再生に対応。3Gで人気の「着うた」はすでにサービスを提供している。

しかし、いくら大容量コンテンツを扱える端末機能が用意されていても、サービスがともなっていなければダメである。今回の記者会見は新端末のお披露目であり、今後のコンテンツサービスの方向性や、パケット料金定額制の導入については言及されなかった。

新機種の発売時期は未定とされたが、冬商戦向けならば10月末から12月にかけて段階的に投入されるのがセオリー。それまでに新端末と対になる「新サービス」の発表があるはずだ。端末側のスペックが強力だけに、それら見合う新サービスやコンテンツの登場に期待したい。

《神尾寿》

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