【新聞ウォッチ】三菱欠陥事故、きょう初公判、無罪主張へ

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年9月1日付 

●キグナス全株売却へ 東燃ゼネラル・ニチモウ、石油業界、再編の動き(読売・1面)

●日産・ルノーと新型エンジン共同開発(読売・10面)

●ハブ欠陥虚偽報告、きょう初公判、非を認めて罪は認めず、三菱自動車無罪主張へ(読売・37面)

●トヨタ労組、異例の定昇増要求、来春闘方針、会社側も容認見通し(朝日・13面)

●リサイクル料金、外国車出そろう、国産よりも4◯5割高(朝日・13面)

●マツダ、ピンクのデミオ発売(毎日・8面)

●都市対抗野球、5回戦、調布市(シダックス)6回に集中打、苅田市(日産自動車九州)に快勝(毎日・16面)

●三菱ふそう、クラッチ欠陥不具合さらに48件(毎日・28面)

●発進IMVトヨタ新アジア戦略「脱日本」の橋頭堡(日経・11面)

●インドネシア生産、ダイハツ、2008年5割増(日経・11面)

ひとくちコメント

三菱自動車製大型トラックの欠陥隠し事件で、道路運送車両法違反(虚偽報告)罪に問われた宇佐美隆被告(前三菱ふそうトラック・バス会長)ら3人と法人としての三菱自動車の初公判が1日、横浜簡裁で開かれる。

今日の読売など各紙が社会面などで取り上げているが、日経は「量刑の最高が罰金刑での正式な公判請求(起訴)や、重大事件の簡裁での審理は極めて異例」であると報じている。

記事によると2003年1月施行の現行法の罰則は「1年以下の懲役か300万円以下の罰金」。しかし、02年2月発生の今回の事件に適用される旧法の罰則は「20万円以下の罰金」としている。

最高刑が罰金の場合、法廷を開かない書面審理の略式手続きが大半だが、検察は「事故の責任をユーザーに転嫁するため虚偽報告したのは極めて悪質」として異例の公判請求に踏み切ったという。

一方、産経などによると、宇佐美被告らは起訴事実を否認。無罪を主張する方針を固めているという。三菱の隠蔽体質は歴代の経営トップが築き上げた“悪しき伝統”でもあり、宇佐美被告にしてみれば「何で我々だけが……」との思いもあるだろう。間もなく明らかになる法の裁きが注目される。

《福田俊之》

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