ホンダ、ハイブリッド・スクーターの市販準備

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ホンダ、ハイブリッド・スクーターの市販準備
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ホンダは24日、排出ガスの低減と燃費の向上を目的とした、電動/内燃エンジン併用ハイブリッド・スクーターのプロトタイプを発表した。収納スペースを確保した、「市販化に近づけた」(ホンダ)モデルとして開発された。

プロトタイプは、後輪直接駆動式モーターを採用したシリーズ・パラレル式ハイブリッドシステムを採用。エンジン排気量は50cc。アイドルストップ機構搭載のスターターACG(交流発電機)や電子制御燃料噴射システム(PGM-FI)、電子制御ベルトコンバーターなど、ホンダの既存環境技術を搭載する。

二次電池としてニッケル水素電池をフロントカウル内に収め、ハイブリッドシステムの小型化で、収納スペースは確保しながら、原付スクーター『ディオZ4』と同等の車体サイズを実現した。重量はディオZ4に対して10kg以内の増加に抑えた。

ハイブリッドシステムは、エンジンで発電して電動モーターを作動させるシリーズ走行と、エンジン駆動をモーターがアシストするパラレル走行の、切り替えが可能。低負荷領域はシリーズ走行し、高負荷領域では、ベルトコンバーターがエンジンに最適なレシオを与えるパラレル走行になる。

また、減速エネルギーをバッテリーに充電し、高負荷走行領域では充電エネルギーを活用する。さらに停車中や減速時にはアイドルストップも行なう。

これらによりディオZ4に対して、燃費では30km/h定地燃費で1.6倍以上、CO2で37%以上の削減を目指している。

《高木啓》

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