メインは新設計直3の1リッターモデル。いちばん安いパッソXに乗ったら、よくも悪くも、30年近く前の初代ダイハツ『シャレード』を思い出した。
つまり、「軽以上、小型車未満」という感じ。エンジン音と乗り心地が軽自動車っぽい。パワーも高速道路の追い越し車線ではイッパイイッパイ。ただ、山道で飛ばしたときの足回りのフトコロの深さと、ブレーキの信頼性は軽を上回る。
ダッシュボード、安っぽい。たしかに価格は安いが、軽からステップアップする人には夢がなさすぎて、さびしいかも。
いっぽう、1.3リッター直4モデルはヴィッツとそう変わらない。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★★☆☆
フットワーク:★★★☆☆
オススメ度:★★☆☆☆
下野康史| モータージャーナリスト
自動車専門誌の編集部を経て、モータージャーナリストに転身。現在はクルマ雑誌を始め、週刊誌のコラムなど幅広く執筆活動を行っている。親しみやすい文体のなかに見える、鋭い着眼点や独特の語り口にファンは多い。