2代目となるオペル・ティグラは、これまでの2+2クーペからメタルトップを備えたオープン2シーターへと華麗な変身を遂げた。以前のティグラもユニークなスタイリングで独自の存在感を放っていたが、そのコンパクトさと2+2というレイアウトはあまりマッチしていなかった。事実、エマージェンシー的に備えられたリアシートは、人が乗るには小さすぎたし荷物を載せるには立派過ぎた感がある。ならば思い切ってリアシートは取り払い、そのぶん魅力的な仕掛けを盛り込もうと考えたのだろう。そんなときに、最近のオープンカーで定番となりつつあるメタルトップがハマったに違いない。リアシートを取り払ったスペースにルーフの開閉システムを置き、かつ余ったスペースは小さなラゲッジとしたわけだ。オペルは現在、ターンアラウンド計画に基づき、商品ラインナップの一新を図っている最中で、「Fresh thinking better cars」というキャッチコピーのもと、次々と新世代モデルを送り出している。同社のスポーツモデルであるスピードスターや、ミドルクラスであるベクトラ辺りからデザインにも変化を与えるなどして改革に取り組んでいる。そして今年の秋には日本にも導入されるアストラを送り出し、その次のモデルとして位置づけられているのが、今回のティグラというわけである。そしてオペルのラインナップは現在、ほぼ一新されるに至ったのだ。(つづく)
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