トヨタ『ポルテ』は7月26日発表、オートギャラリーの初日はそれから4日後の7月30日だったが、トヨタブースの壇上にはポルテのカスタムカーがしっかり展示されていた。しかもエクステリアパーツを追加しただけではない。内部までしっかりと手を入れたクルマだ。
このポルテ、「Urban Black Box」(アーバン・ブラックボックス)という、どこかで聞いたような名前が付けられている。ポルテの特徴である助手席側の大きなスライドドアはそのままだが、助手席は撤去され、床にはアルミパネルが貼られている。ここにヤマハ製の電動スクーター『パッソル』を搭載できるようになっている。
製作を担当した特販・特装車両部・カスタマイズ室の北田洋一係長は「大きなスライドドアを活かしてスクーターの搭載を可能にするとともに、全体的にちょっと悪っぽいイメージで作ってみました」と説明する。
床に敷いたアルミパネルは3mm厚で、実際にスクーターを搭載しても問題はないが、展示されたモデルには拘束装置が無く、実際にパッソルを載せた状態での走行はできないという。
また、北田係長は「ご存知のとおり、ポルテはこれまで高級車を中心に販売してきたトヨタ店、トヨペット店で販売します。この両販売店は顧客の年齢層が高く、ポルテのような小型車はお嬢様やご子息に買い与えるといった要素が強かったように思えます」
「しかし、今後はこうした小型車と、それに付随するカスタマイズパーツの販売も進め、顧客の若返り化を図りたいとも考えているようです。アーバン・ブラックボックスはそれに対する提案であり、回答でもあります」と説明する。