まず、『V50』の“2.4i”から乗った実感を報告していこう。じつをいうと順番的に先に乗ったのは『S40』の“2.4”だったんだけど、エンジンフィールがまるで違うのにビックリ。同じ5気筒2.4リッターNAなのに、全域でトルクが太くて、全域で吹け上がりがいいんだもん。
新車なんで、ひょっとしてアタリがついてる、ついてないの違いもあるかもしれないけど、とにかく2.4iの170psエンジンは抜群に印象がよかった。これならT-5はいらないってくらい。これのパフォーマンスでターボより約50万円安ってのはイイ!
T-5は、ボルボ得意の低圧ターボで、ターボラグをまるで感じさせない自然なフィールといえば聞こえはいいけど、そのぶんパワーもトルクもあんまり大したことなし。それよりなんといっても、アクセラベースのシャシー&サスペンションがもたらすフットワークのよさで得点を稼いでいた。
でも、この2.4iは、吹けは鋭いし気持ちいいし、ほとんどT-5との違いがわからないほどのパワー&トルク感があって、フットワークはそのまんま。つまり50万円安いのに、マイナス点はゼロといってもいい。どう考えてもこっちがお買い得だ。(つづく)