ホンダの大型ミニバンといえば、すぐに思い浮かぶのは『ラグレイト』(現在は販売終了)。ラグレイトの販売終了とちょうど入れ替わりで12日に発売された『エリシオン』だが、エリシオンはラグレイトの後継モデルではないのだろうか?
営業開発室の中島貴志さんは「ラグレイトは北米で『オデッセイ』として販売しているモデルなんですよ。対してエリシオンは日本をターゲットにしているモデルです。だから、エリシオンは日本の道路環境にあわせてひとまわり小さなサイズになっているのがひとつのポイントです」と語る。
「それからイメージ。ラグレイトは、快適装備こそ高級でしたが、あくまでベーシックな北米向けファミリーミニバンです。対して、エリシオンは高級で快適な日本のミニバンなんですよ。そのため、ベーシックなミニバンには要求されない『追突軽減ブレーキ』などの先進技術も積極的に採用しました」
「つまり、エリシオンとラグレイトはクルマの方向性がまったく違うクルマなのです。ラグレイトはアメリカのファミリーミニバン、エリシオンは日本の上級ミニバンと考えればわかりやすいと思いますよ」と中嶋さん
エリシオンは決してラグレイト後継モデルではない。両者のキャラクターは、「サイズ」「イメージ」「先進技術」の3つのキーワードから考えると違いが見えてくるのである。