富士重工業(スバル)は、2004年3月の単独決算を発表した。売上高は前年同期比2.7%増の9369億円で、営業利益が同39.9%減の301億円となった。増収は3期ぶり、減益は2期連続。
原価低減で143億円、研究開発費のマイナスで25億円の増益効果があったものの、北米向けインセンティブの増大などで諸経費などが147億円、為替差損が139億円、売上構成比の悪化で83億円の減益効果があり、大幅減益となった。
経常利益は同38.7%減の284億円、当期純利気期が同0.7%増の190億円だった。期中の国内の新車売上げ台数は同4.0%増の26万2000台、輸出台数が同2.5%増の20万1000台だった。
増収減益となったものの、年間配当9円は維持する。
今期の見通しは、新車販売の国内売上げが同15.3%増の30万2000台、輸出が同6.5%増の21万4000台になる見通し。このため、売上高が同5.1%増の9850億円、営業利益が同17.8%増の355億円、経常利益が同15.8%増の330億円、当期純利益が同5.3%減の180億円となる見通しだ。