国土交通省は6日、法人としての三菱自動車工業と当時の幹部ら5人を道路運送車両法違反で神奈川県警に告発した。
直接の告発事案は、2002年1月に起きた横浜市の死傷事故後、翌月1日に同社が国交省に対し、原因に対して虚偽の報告をした疑い。
同社は三菱ふそうトラック・バスとして分社化された後も同様の説明を繰り返していたが、国交省は捜査当局の要請もあり、「当方の判断に最も影響を与えた事例」として、2002年2月の虚偽報告を告発事案とした。
ちなみに、この段階での虚偽報告は、道路運送車両法が改正される前になるため、罰則は20万円以下の罰金にしかならない。その後、2000年の三菱自動車によるリコール隠し事件が契機となり、罰金は1億円に引き上げられている。