ホンダが今秋発売のフラッグシップセダン『レジェンド』に搭載する4輪駆動システム「SH-AWD」は、昨年2月に日本市場に投入されたカナダ製の上級SUV『MDX』の自動制御4駆方式がベースになった。
ホンダの伊東孝紳常務(本田技術研究所社長)によると、『MDX』に搭載された「VTM-4」技術の延長線上で完成させたという。「VTM-4」は走行状況により、コンピュータ制御でFF、フルタイム4駆、パートタイム4駆という3タイプの駆動方式を自動選択する方式。
「SU-AWD」のように後輪の左右駆動力を配分する機構は備えていないが、前後輪の駆動力を自動制御する基本は同じ。伊東常務は「MDXの先進的な走りも改めて認知してもらいたい」と、アピールしている。