正直、6シリーズの次に見ちゃうとジミです。だけどフラッグシップとして考えると、これまたたまらなくマニアックかつアバンギャルドだと思うんだよね。760Li。
まずはスタイル。例の「へのへのもへじ」の目みたいなヘッドライトまわりや、上に箱を付け足したようなトランクまわりはやっぱ意味不明。逆に6シリーズを見て「こういうイメージでやってたんだ!」と理解できたりする。
かたや乗り心地は超モダン。昔のジャガーやクラウンみたいなフカフカ路線ではなく、今の最先端を行く「いい乗り心地」。冷静に考えると足は硬めのはずなんだけど、不思議と細かい振動や不快なうねりはほとんど入ってこない。非常にBMWらしいキレがある。
イチバンの売りである新設計の6リッターV12は、音は意外とジミで、ドラマチックさに欠けるんだけど、スムーズで息のながーい大人の加速を味わわせてくれる。2000rpmぐらいから6000rpmぐらいまで「まだ終わらないの」って感じで伸びる。ハイテクだけど控えめってところがBMWらしい。
自慢の操作系、iドライブはひさびさに乗るとやっぱりわかりづらい。でもこんなにマニアックでいいの?ってところがステキです。