伝統と格式を備え日本を代表するモデルだけあり、多くの報道関係者が駆けつけた新型『クラウン』の報道向け発表会(22日)。発表会のスタートを待たずして会場に用意された席は全部埋まり、多くの立ち見がでてしまうほどの大盛況だった。
会場に入ると、ステージ上の真ん中にはメインの新型クラウンではない1台のクルマが堂々と置かれていた。そのクルマは、なんと1955年に発売された初代クラウン。
約半世紀前に発売された初代クラウンは、海外メーカーの技術協力を受けて製造することが多かった当時の国産車の中で、はじめて純国産技術のみで開発した、国産車の原点ともいえるモデルなのだ。
「継承すべきところは受け継ぎ、新しくすべきところは一新(張富士夫社長)」との思いで開発した新型クラウンとはいえ、「伝統と格式」という「クラウンの重み」を静かにアピールする重要なゲストになっていた。