メルセデスベンツ『F500マインド』はエクステリアを横浜にあるメルセデスベンツの日本研究所においてデザインされたクルマである。
メルセデスベンツといえば日本人のイメージするドイツの代表のようなもの。しかし、この日本にも開発を進めるスタジオがある。
F500マインドのエクステリアデザインを担当した中島氏は「エクステリアデザインに関しては、ドイツからも提案されたんですが、こちらの案が採用されたんです。」と、ブースの中心に置かれたF500を前に目を細める。中野徹氏は日本のデザイン会社から転職し、すぐにこのモデルの開発に携わったようだ。そしてデザインが採用された。うれしさもひとしおといったところか。
中野氏は意識していないが、独側からはシャープなラインを日本的だと感じとったそうである。インテリアデザインは日本案でなくドイツ案が採用となっている。市販化の予定はないが、現実的ではある。会場での反響を見て、これからのアイデンティティの模索をしていくようだ。