ジャック・ビルヌーブの突然の辞退によって、急遽最終戦からF1復帰することが決定したB・A・Rホンダの佐藤琢磨。予選では気合いが空回りし、13位と奮わなかったが、決勝ではチームのピット戦略も功を奏し、6位入賞。F1初ポイントを獲得した昨年の鈴鹿を彷彿とさせる、最高の復帰戦となった。
「本当に嬉しいですね。今週末、ここでレースをできること自体が大きな驚きだったのに、6位でフィニッシュして、チームがコンストラクターズ選手権で5位を勝ち取るのに貢献できたのですから、これ以上いうことはありません。しかも日本の皆さんの前でそれができたんですから!」
「スタートは上手くいってグリッドからふたつポジションを上げることができましたし、そこからウィルソンとウェーバーをオーバーテイクしました。これはチームにとっても大切なことでした」
「シケインではマイケルと接近戦になりましたが、あのときはラインを守って走る僕のイン側にマイケルが飛び込んできたのです」
「これからB・A・Rと歩み始める僕にとって、今日のレースは素晴らしいものとなりました。いまから来季が待ちきれない思いで一杯です。今回の復帰戦を成功に導いてくれたチームとホンダのスタッフに、心から感謝しています」