「スバルは、プレミアムを語る素質を手に入れたナ」。リニューアルしたボクサー6搭載の3.0R試乗直後の感想だ。
4気筒でも十分スポーティだが、新しい6気筒エンジンは、ポルシェと同様の可変バルブタイミング&リフト機構を備えたのがトピックだ。低速域では静かで滑らかでジェントル。それでいてリミット近くの7000rpmまで回すと、スポーツユニットに豹変する。
そのようすは、あたかもポルシェのように金属的な共鳴音が感じられ、レガシィであることを忘れさせるほど官能的。静と動のメリハリある性格は、「オトナの6気筒」と呼ぶにふさわしいエンジンだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★☆
パワー&フットワーク:★★★★★
装備内容:★★★★☆
オススメ度:★★★★★
桂 伸一| モータージャーナリスト
クルマ雑誌編集部員を経て、フリーランスに。執筆活動やビデオマガジンのキャスターを務める一方で、レーシングドライバーとしても活躍。ダイナミクス性能に、トコトンこだわるインプレッションが好評。