【GT4・プリウストライアル】トヨタ『プリウス』は人類の英知を結集したクルマ

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【GT4・プリウストライアル】トヨタ『プリウス』は人類の英知を結集したクルマ
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今回発表された『GT4・プリウストライアルバージョン』は、トヨタとソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン(SCE)のコラボレートによって誕生している。トヨタ側はゲームの制作を担当したポリフォニーデジタルに、『プリウス』の根幹ともいえるエンジン制御ロジックを含め、かなりのデータを提供しているという。

新型プリウスの開発を担当した井上雅央・第2トヨタセンター製品企画チーフエンジニアは「ディーラーでの試乗は非常に短時間であり、新型プリウスのポテンシャルすべてを味わってはいただけないと思った。リアルなシミュレーターがあれば家に帰ってからサーキットでの全開走行も楽しめるし、プリウスとはこういうクルマなんだということを家族にも、特にお子さんには説明しやすい」と語る。

GT4から採用される物理挙動シミュレーションは、実車そのものの動きをトレースできるようになった。ポリフォニー・デジタルの山内一典シニアバイスプレジデントは「プリウスは人類の英知を結集したようなクルマ。したがってそれを再現するのは非常に難しかった。我々の持っている従来のクルマのパーツロジックでは足らず、かなりの部分を新たに作り出した」と説明する。

「どうせ作るなら妥協無く、完全なモノにしたい」というところで双方の考えは一致。制作中にはトヨタ−ポリフォニー間で昼夜を問わずに意見交換が行われた。ハイブリッド制御だけではなく、S-VSCによる挙動、さらには燃料の使用量まで細かくプログラムされた。

その結果、舞台となった筑波サーキットを実車で走行した場合と、ゲームで走った場合のラップタイムの誤差は僅少。なんと燃費までほぼ同じといった状態に。GT4のリアルさが証明されることになり、トヨタ側も「ここまで凄いとは…」と驚いたそうだ。

《石田真一》

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