ヤマハ発動機は、2輪車の環境性能向上などを図るため、2007年までにすべての車種にEFI(電子制御燃料噴射装置)の搭載を実現する方針を決めた。現在、小型車への採用は昨年9月に発売した125ccスクーターまでとなっているが、目標年までに50ccの原付クラスまで展開する。
小排気量エンジンでキャブレターからEFIに置き換えるには、コストやレスポンス性能の確保などの課題がある。だが、燃費性能が高まり、環境負荷の軽減につながることから、小型バイクへのEFI搭載は2輪車メーカーの課題となっている。
業界では、最大手のホンダも05年までに50ccエンジン用のEFI開発を表明している。ホンダの場合、コストの問題もあるので、すべてのモデルに採用するかどうかは決めていないが、小型バイクの電子化競争が激化しそうだ。