【D視点】新型『XJ』……ジャガー・パートII

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●アメリカ資本に対する先入観かも

フォード資本になってからジャガーはXK8、『Sタイプ』そして『Xタイプ』を出すが、最大の関心は、ラインアップ充実に加えてコストダウンと故障の撲滅にあった。このことは想像に難くない。新型XJの発表で、フォードの資本参加以前からあった全てのモデルが刷新された。

ジャガーにおいてフォードのブランド戦略が本格化したのはSタイプ以降であろう。Sタイプはジャガーの未来型デザインで好感が持てるが、リンカーン『SL』のフロアを使い性能面での評価は今一歩といわれている。リンカーンはアメリカの高級車だが世界のレベルにはなく、当然かもしれない。

Xタイプは『モンデオ』に似たFFフロアの四駆で登場となった。ジャガーを知る人には大きな失望であったが、欧州で鍛えられたFF車の技術は相当なもので、Sタイプよりむしろ評価が高い。いろいろあるが全体の滑り出しとしてはまあまあの出来というところか。

レトロがトレンドとなっている現在、ジャガーの過去の財産を上手く生かそうとするブランド戦略がXJで一層明確になり、競合他社には相当の脅威となる。しかしアメリカ資本に対する先入観かもしれないが、「ハリウッド映画のヒット作のパートII」を見せられているようで、名門ジャガーの姿としては、この程度の上質さでは簡単に納得がいかないところもある。ただしパートIIとしては良い出来となった。これはジャガーを愛した技術者やデザイナーの懸命な仕事の成果に違いない。

《松井孝晏》

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