新型『レガシィ』には「LEGACYビルトインDVDナビゲーションシステム」という名称の純正DVDナビがメーカーオプションとして設定されている。ナビ自体はケンウッドから供給されたものだが、純正ナビを装着するメリットはどこだろうか。
スバル技術本部・電子安全システム課でナビを担当した宮沢則之さんは「豊富なインフォメーション機能ですね。セキュリティシステムとも連動しており手間なく設定できることも純正ナビとしてのメリットです」と説明する。
ナビゲーション自体の性能には特筆すべき点は無いものの、アクセル開度や瞬間燃費、電圧などの車両情報を表示する「マルチインフォメーション機能」を搭載したことが最大の特徴だろう。これはECUが持つデータを車内LAN経由で取得し、画面表示するもの。
新型レガシィでは電子制御スロットルを採用しており、コンピューターがアクセル開度をコントロールしている。このため「アクセルをどれだけ踏んでいるか」ということはリアルタイムで数値化されており、データを引き出すのも容易というわけだ。表示画面も3連メーターをイメージしており、クルマ好きの心を刺激する。
ケンウッド製ナビの特徴でもあるココセコムとの連動機能は継承されており、位置情報を登録した駐車場での自動起動や、タッチパネル指令による手動での起動設定も可能だ。また、ディーラーオプションの衝撃センサーとも連携させることもできる。
レガシィは「自動車窃盗グループに狙われやすいクルマ」でもあるが、純正ナビであれば各種の防犯機能を最大限に、しかも手間無く使うことができる。この点は後付けナビではフォロー不可能なので、純正選択のメリットはこの点に集約されるだろう。