富士重工業は、67歳の田中毅代表取締役会長兼CEO(最高経営責任者)が退任する人事を発表した。6月25日に開く株主総会後の取締役会で正式に決定する。
田中会長兼CEOの退任後は、会長職は置かずに、CEOは、竹中恭二代表取締役社長兼COO(最高執行責任者)が兼務する。
富士重では、田中氏が社長だった2001年、56歳の竹中氏をいきなり社長に抜てきした。このため、社長に就任した竹中氏は、なかなか竹中カラーを打ち出すことができずに、田中氏が「院政」をひいているとの噂ものぼっていた。
今回の田中氏の退任はGM(ゼネラルモーターズ)の意向との読みが強く、田中氏を退任させて、竹中氏のおもしを解いて、竹中カラーを打ち出してもらおうというわけだ。