『グランツーリスモ4』(以下GT4)では、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が推進しているネットワーク対戦機能にも対応することがアナウンスされた。ネットワーク越しに6人までの通信対戦が可能となるようだ。
プレイステーション2に通信機能を持たせ、それに合わせたゲームを発売するということは、対マイクロソフト「Xbox」戦略としてSCEが現在全社を挙げて推進しているもの。
国内では6月12日から40GB容量のハードディスクを含む『PlayStation BB Unit』が1万2800円という低価格で発売されるが、北米向けのプレイステーション2筐体ではこのユニットを最初から組み込み、しかも価格を現状の199ドルに維持するなど、Xboxに真っ向から勝負を挑む戦略的なプランもE3(Electronic Entertainment Expo 2003)会場で発表されている。
GT4では、ネットワーク越しに6人までのライバルとレースを楽しめるだけではなく、コミュニケーション手段としてのチャットも提供される予定だ。通信で結ばれているとはいえ、ゲームとチャットを並行して行えばライバルも“見知らぬ敵”ではなくなるだろう。
ただし、現時点では「対戦ができる」以上の情報は何も無く、サービス価格がいくらになるのかなどの詳細は決まっていない。そうした部分については発売直前まで検討が行われるということだろう。