気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年3月14日付
●「軽戦略」日産強化 OEM供給受け商用車を三菱から年2万台OEM(読売・10面)
●江戸博蔵めぐり、はとバスオープンカー走る 1965年(読売・11面)
●静岡・富士市 ビル壁落下3人死亡 解体中、車直撃下敷きに(朝日・1面)
●奥田碩・日本経団連会長、「株価8000円死守すれば3月危機回避」と表明(東京・8面)
●日産自動車、「ウイングロード」の期間限定車を発売(東京・8面)
●スタンレー電気、液晶用ランプ台湾で生産へ(日経・11面)
●排ガス浄化装置 都内9区が新たに助成、ディーゼル規制に対応(日経・39面)
●アクアライン、ETC値引き、7月まで延長(日経・39面)
ひとくちコメント
三菱自動車の軽商用車『ミニキャブ』シリーズを日産自動車にOEM供給することで基本合意した。この10月から年2万台程度を供給。日産は昨年4月以降、スズキから軽乗用車『モコ』をOEM調達して、軽自動車市場に参入していが、好調なことから商用車分野にも乗り出すという。
きょうの東京を除く各紙が、13日午後都内のホテルでの共同記者会見の様子を報じているが、読売と産経は、両社の首脳が握手するスナップ写真を掲載している。しかし、この日会見したのは、日産は営業本部長の北洞幸雄常務、三菱はクリスチャン・カーン・フォン・ゼーレン常務執行役員で、日産ゴーン社長と三菱エクロート社長の姿は見えなかった。
筆者の記憶によれば、スズキとの発表(2001年4月)では、ゴーン社長もスズキ鈴木修会長も出席していた。今回は商用車ということで“軽視”したのかどうかは定かではないが、読売などの「軽戦略、日産強化」の見出しみはシャレにならない。人気絶頂の漫才コンビのセリフを借りれば「なんでだろう?」