ホンダが初めてタイ工場から輸入販売するコンパクトセダン『フィット・アリア』は、昨年12月20日の発売以来、1カ月間のユーザー受注が販売目標の1.5倍に相当する3000台と、まずまずのスベリ出しになった。そのアリアの成約者に対して、ホンダが粋なプレゼントをしているという情報がある。
年末にアリアを注文した知人によると、年始のあいさつに訪れた営業担当者から、近日中にタイから取り寄せた洋蘭をプレゼントします、と伝えられたという。「ディーラーのチラシなどに謳われていたわけでもなかったので……」と、知人もびっくり。
ホンダ広報部によると「感謝の気持ちをお伝えしようということで、いわゆる販促キャンペーンではありません」。どちらかというと、そっとしておいて下さいという対応だ。タイ製という初の試みだけに、「ホンダ車の品質は世界同一」(吉野浩行社長)という同社のモノづくりを信頼して受け入れた顧客に感謝を示すということだろう。
このプレゼントは1月いっぱいの成約者が対象となる。CS(顧客満足度)ナンバーワンの座は、こうして築くのかと納得させるアプローチでもある。