気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年1月7日付
●いすゞ・日野トラック部品の共同調達検討(読売・2面)
●経済3団体足並み、日商会頭も消費税上げ容認(朝日・3面)
●北米自動車ショー開幕、シェア争い、日米激化(朝日・13面)
●北米・カー・オブ・ザ・イヤー、欧州車が2賞独占、日本車惨敗(朝日・13面)
●関東自動車工業、東富士工場に開発部門移転(朝日・13面)
●今年の景気—吉野浩行・ホンダ社長ら企業トップの思い「曇り空に晴れ間願い」(毎日・3面)
●三菱自動車、商用車の新会社発足、社長にポート氏(毎日・8面)
●2002年の新車販売台数、3年ぶり400万台割れ、トラック不況響く(東京・8面)
●軽自動車販売でスズキ30年連続首位(東京・8面)
●年末年始の「交通決算」高速道路、暴走族、交通事故など…(産経・29面)
●GM、ハイブリッド車参入(日経・9面)
●いすゞ、燃費性能、2倍の中型トラック、2007年にも商品化(日経・11面)
ひとくちコメント
企業トップの年頭所感がきょうの各紙に掲載されているが、「試練の年、自力で克服」(日経)、「曇り空に晴れ間願い」(毎日)、「キーワードは挑戦」(東京)、「信頼と変革強くアピール」(産経)などの見出しのように、先行き不透明な景気に対し、各企業は自助努力で乗り越えようとする声が強かった。
自動車業界でも、年頭あいさつでトヨタの張富士夫社長が「革新的なクルマを続々と投入していく」と号令をかけたほか、スバルの竹中恭二社長も「製造業の足元から景気をプラスに転じたい」と語っていた。もっとも、張社長は「世界規模の競争が激しくなる」との見方も示し、この日は副会長を務める自動車工業団体の新春賀詞交歓会をキャンセル、トヨタ広報の説明では「北米自動車ショーを視察するためデトロイトへ飛び立った」という。
会場ではトヨタの奥田碩会長も日産のゴーン社長の姿も見られなかったが、軽自動車販売で30年間連続首位をキープしたスズキの鈴木修会長が記者団に囲まれていたのが印象的。その“鈴木節”も健在で「大きな成長なんてあるわけがない。不況が普通。だから普通にやれば勝てる」というわかりやすい抱負を述べていた。