1998年に発売された先代『キューブ』は40万台を販売するヒットモデル。日産デザイン本部・グローバルデザインマネージメント部・デザイン調査情報グループの池山悦朗主担は「先代は従来からのクルマに違和感が無いように作られたカタチ」と分析する。
先代キューブは、エントリーカー的色彩が強かったスモールカーに、「ハイトワゴン」という新ジャンルを開拓し、発売当初からモデル末期までコンスタントに売れつづけた。
池山主担は「先代はキューブ(立方体)という志ながら、真四角にはしなかった。当時はまだこうしたジャンルが無かったために、デザインにおいて一般的であったスピードシェイプからの乗換えを考慮し、違和感無いようにボディの表情などをデザインした」という。
「先代のおかげで市場にはシカクを受け入れる素地が出来上がった。そこで新型で初めて“New Cubic Design”として本当のシカクに。言わば“シカクの真打ち登場”といった感じですね」と池山主担は語る。