5日、CART第16戦「マイアミGrand Prix Americas」の決勝レースは、トヨタエンジン・ユーザーのクリスチアーノ・ダマータが優勝、シーズン3戦を残して初の年間ドライバーズチャンピオンを獲得した。
決勝レース全105周中、最大連続周回は42周という規定。各チーム21周目から続々とピットインする中、このピット争いをうまくかわしたダマータは、24周目には首位になってレースの流れをつかむ。
中盤、ブルーノ・ジュンケイラとポール・トレーシー(ホンダ)が一時首位になるが、冷静なピット戦略でダマータは62周目首位に返り咲き。トレーシーもねばって終盤83周目に首位に立つが、ダマータは88周目に再々逆転してトップに立つとそのままトレーシーを振り切り今季7勝目を達成、年間チャンピオンも獲得。
ダマータは「ファンタスティックの一言。チャンピオンは早く手中に納めるにこしたことはない。次戦オーストラリアでは、トヨタのマニュファクチャラータイトル獲得へと集中出来る」とコメント。
また2位には、ダマータのニューマン・ハースでのチームメイト、クリスチアン・フィッティパルディが入賞。トヨタチームは1-2フィニッシュで、マニュファクチャラー/ドライバーズ両タイトル制覇へと王手をかけた。
予選11位からのスタートとなった中野信治は着実に順位を上げ、43周目には9位に順位を上げたが、67周目に火災が発生し14位リタイア。中野信治は両手に軽いやけどを負った。
高木虎之介は、20周目に最高2位にポジションアップするがピットインで後退、29周目からは駆動系の不調が発生、40周目に戦列を去る。