気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール
2002年8月7日付
●高速道路有料を恒久化「保有機構」で債務返済、民営化委方針 (読売・1面)
●松下電器、北京五輪のスポンサー契約締結 (読売・8面)
●東京ガス、天然ガス車5000台突破(朝日・8面)
●KDDIとパイオニア「通信カーナビ」で提携 (毎日・8面)
●日欧でフィット、国内新車販売台数 、7月も首位キープ (毎日・8面)
●7月の国内新車販売、11カ月連続減、低価格車上位に(日経・3面)
●トヨタ、燃費改善の『プリウス』を6日から発売 (日経・11面)
ひとくちコメント
自販連発表の7月の車名別新車販売台数ランキングによると、1位は4カ月連続でホンダの『フィット』となった。2位のトヨタ自動車の『カローラ』とは、2194台の差。この結果、1〜7月の累計販売では、フィットがカローラに1万2000台余りの差をつけてトップを突っ走っている。今年初めに欧州で売り出した『ジャズ』(欧州版フィット)も快走中。
きょうの各紙がランキングの分析結果を取り上げているが、毎日は「日欧でフィット」(毎日)というタイトルで経済面のトップで掲載。日経は、3位に日産自動車の『マーチ』、4位にトヨタの『ヴィッツ』が入っていることから「低価格車が上位を独占している」と報じている。
そこで気になるのは、昨年まで33年連続で年間ベストセラー(除く軽自動車)をキープしているカローラに黄信号が灯ったことである。フィットとの差は開く一方で、年末を待たずにフィットの首位が決定的となるからだ。トップメーカーの威厳を保つためにもトヨタがこのまま見ているわけではないと思われるが・・・