2002年FedExチャンピオンシップシリーズ第4戦は、ウィスコンシン州ミルウォーキー郊外の“ザ・ミルウォーキー・マイル”で、6月2日、決勝レースが開催された。ポールポジションを獲得したのはエイドリアン・フェルナンデス。しかし2番手ポジションからスタートしたポール・トレイシーが、オープニングラップでトップに浮上、前半の113周をリード。その後もライバル達の追撃を最後まで完璧に抑え、2年ぶりの優勝を飾った。フェルナンデスは2位に入り、ホンダターボV8勢が1-2フィニッシュを決め、ホンダはマニュファクチャラーズランキングでトップに浮上した。第4戦はシーズン初のショート・オーバルコースとなる“ザ・ミルウォーキー・マイル”で開催。1903年に初めて自動車レースが開催された由緒あるオーバル・コースだ。CART開催地の中で最も古い歴史を持つこの1マイル・オーバルは、バンク角が非常に浅く、難度が高い。ホンダ・パフォーマンス・デベロップメントの朝香充弘・副社長は「ここのところポール(トレイシー)はツキに恵まれていなかったので、勝ってくれて良かった。また、今回から全員シャシーがローラになったが、スタート後の上位独占状態を見てのとおり、ドライバーはみな短時間でマスターした。これからが楽しみ」と語った。■CART第4戦リザルト1:P. トレイシー(ホンダ/ローラ) 1:59'27.6022:A. フェルナンデス(ホンダ/ローラ) 1:59 '28.2403:M. パピス(フォードコスワース/ローラ) 1: 59'29.32114:高木虎之助(トヨタ/レイナード) 110周リタイア18:中野信治(ホンダ/ローラ) 42周リタイア■ドライバーズ・ポイントランキング1:M. ジョルダイン(フォード/ローラ) 422:D. フランキッティ(ホンダ/ローラ) 353:P. トレイシー(ホンダ/ローラ) 3215:高木虎之助(トヨタ/レイナード) 1317:中野信治(ホンダ/ローラ) 4■マニファクチャラーズ・ポイントランキング1:ホンダ 752:トヨタ 663:フォードコスワース 59