ヤマハ発動機は5日、アルミダイキャスト(鋳造)部品を軽量化し低価格で生産できる技術「ヤマハCFアルミダイキャスト技術」を開発したと発表した。従来にくらべ3割の軽量化が可能だという。
ヤマハが主力商品とする二輪車や船外機のエンジンは、排ガス浄化のための触媒搭載などにより重量が重くなる傾向にある。このため燃費や走行性能を確保するには重量を減らす材料の採用や設計が必要になっていた。
今回同社が開発した新アルミ鋳造技術は、従来の真空アルミダイキャスト技術をベースに改良を加え、重量軽減効果の高い大物部品に応用可能にしたもの。重量を3割、部品点数も8割へらすことができ、生産コストは従来のアルミ鋳造法にくらべ3割低減できるという。ヤマハではこの技術を二輪車や船外機といった幅広い分野に採用していく。