トヨタ自動車が24日発表した2001年の国内生産実績は、2年ぶりに前年の実績を下回った。海外生産が順調に伸びる一方で、国内生産は国内販売の減少と輸出の減少でマイナスとなった。国内生産が落ちたことから全世界生産も3年ぶりに前年を下回った。
トヨタの2001年実績は国内生産、国内販売、輸出ともに2000年を下回った。輸出の減少は現地生産化の推進ですでに折り込み済みだが国内販売は年後半からの景気低迷により期待に反する結果となった。車種別販売台数も『カローラ』が増えた以外は『ヴィッツ』、『エスティマ』、『クラウン』など主力車が軒並みマイナスとなった。
また、2001年はセダン強化の年として新型車を積極的に投入したが、ミニバンへの人気が高まる中でこうした商品戦略も裏目に出た格好。ホンダ『フィット』など他社モデルの攻勢もあり、軽を除く国内シェアは4年ぶりのマイナスに。過去最高だった2000年の43.2%から1ポイント落とし42.2%となった。