気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2001年10月31日付
●ナッサーCEO辞任へ、不振フォード、経営者一族怒る(朝日・11面)
●ホンダ、過去最高益、9月中間連結決算(朝日・11面)
●日産、ルノーに15%出資、事実上の経営統合(朝日・11面)
●マツダが減産、11月中3工場で4日間休業へ(産経・11面)
●4-9月期の自動車輸出が7.8%減、米市場の需要減響く(読売・8面)
●東京モーターショー、共同開発車次々と産声(東京・9面)
●大学内定者、自動車・医療が積極採用、シェア競争備え(日経・14面)
●いすゞ、従業員一時出向、140人を日産とホンダに(日経・14面)
●ハンドル離さずメールや電話、クラリオンが車載パソコン発売へ(日経・14面)
ひとくちコメント
昨日はホンダの決算発表と日産のルノーへの出資の記者会見が同じ時間にセットされるなど、自動車担当記者は大慌て。それはともかく東京モーターショーも一般公開してから5日目になると紙面からすっかり影を潜める頃だが、きょうの東京が「ショーでは、国際再編の成果を誇示した共同開発車が目立っている」などと報じている。
それによると、三菱が提携先のダイムラー・クライスラーから迎えた新デザイン本部長、オリビエ・ブーレイ氏の指揮で誕生した試作車『CZ2』、また、日産はルノーと初めて車台などを共有したマーチの後継試作車『mm(エムエム)』を発表。マツダもフォードとの『アテンザ』、スズキはGMとシボレー『クルーズ』を出品したことを一本の記事にまとめている。
が、この記事からは、会場での来場者の評判などは伝わってこない。そこで、筆者が会場内で感じたことは、客足が途絶えないトヨタ、ホンダを除くと光岡がダントツ、スバルも評判がいい。「負け組」でも日産とマツダ、いすゞが意外に健闘しているが、三菱はここでも大苦戦。ブーレイ氏のデザイン自体は悪くないが、休日のピーク時でも三菱とスズキのブースは冷房がよく効いていた。