【乗った!! 新型『911』】止まる……止めるときには止まる

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【乗った!! 新型『911』】止まる……止めるときには止まる
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マイナーチェンジが施される『911』のブレーキシステムは、従来と同様の、クロスドリルタイプのスチールディスク(直径はフロント318mm、リア299mm)に、軽量のアルミ4ピストンキャリパー。

ブレーキパワーだけとってみても、911に勝るクルマはそうないだろう。どんなスピードからでも、ブレーキペダルに足を乗せれば脅威的なパワーでまたたくまに静止する。ペダルの感触もとても良く、いつでも切れの良い反応が得られる。ABSシステムも採用されているが、ブレーキ本体が優れているので乾いた路面ではまず作動しない。『GT2』に適用されているようなレース用のセラミックディスクにはいくつか弱点があり、今回のオプションに選ばれないだろう。

もともと出来の良かった911のシャシーには、RWD、4WDバージョンともにあまり大きな変化を加えたくない、というのがポルシェの基本的な姿勢。今回のフェイスリフトのプロジェクトリーダーであるアウグスト・アヒライトナー氏によれば、低速時における振動吸収を良くするために多少ダンピングに手を加えたのと、オプションのPSM(ポルシェ・スタビリティ・マネジメント)システムが横方向1.4gの加速度で作動しないように調整を加えたのを除けば、シャシーに関しては現在のモデルと大差ないとのこと。

またアルミホイールの製造法を改良、かなり細いスポークが可能になった。標準装備10本スポーク17インチホイールでバネ下重量が3.6kgも軽減。オプションの5本スポーク18インチではなんと10.6kgの減量になる。安定して優れたグリップのおかげで、今回の911もその繊細なパフォーマンスを見せてくれるが、同時に長距離ドライブにも適した快適な乗り心地を約束してくれる。

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