気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2001年5月16日付
●マツダ、一橋大と連携、院生に実体検、経営戦略の提言も (朝日・10面)
●豊田自動織機、「礎の商品、社名に残します」社名変更で“トヨタ”採用されず(産経・7面)
●ヤマハ発動機、ヒッキー「子猫」のスクーター限定発売(毎日・8面)
●韓国・現代「エラントラ・ユーロ」など発売(毎日・8面)
●トヨタ系10社が増収、3月期決算、増益・黒字は5社に(東京・6面)
●エネルギー戦争白熱、米自動車低燃費めぐり激戦 (東京・7面)
●日本精工、自動車用ベアリングで米ティムケン社と提携 (日経・1面)
●道路財源使途見直し、環境対策が突破口、自民の「聖域」にメス(日経・5面)
●トヨタとホンダ、国際カーレースで火花「カート」17日から栃木・茂木町で (朝日・13面)
ひとくちコメント
トヨタグループ主要10社が、きのう2001年3月期連結決算を発表したが、10社揃って増益、アイシンなど8社が過去最高を記録した。デンソーは売上高が初めて2兆円の大台に乗せるなど絶好調。日経、東京などが表付きでわかりやすく報じている。
国内の販売が順調に推移したためで、奥田会長を中心にトヨタ自動車の主導で進めるグループ事業の再構築が効果を上げてきた結果だろう。ただ、日経によると「今期は北米市場の減速などで先行きに不透明感が広がっている」と毎度お馴染みの飢餓感を漂わす表現だ。
これ以上儲かり過ぎると消費者から「価格を下げろ」とのクレームを恐れての対応だが、きょうは本丸のトヨタ自動車の決算発表。経常利益が1兆円に迫るようだが、張社長のコメントが楽しみである。