東京都は、石油元売9社がディーゼル車排ガスの黒煙が低減できる低硫黄軽油を2001年度に販売開始することを明らかにした。都では、都バスなどへのDPF装着を進め、排ガス低減を進めていく。
低硫黄軽油の発売は、新長期排ガス規制が前倒しされ、2004年までに現状の硫黄分500ppmを50ppm以下に低減することから決まった。ディーゼル排ガスが問題となっているなかで、石油元売り9社は新長期排ガス規制よりもさらに2年前倒しで、都内を中心に供給する。低硫黄軽油は通常の軽油よりも1リットル当たり20円前後高くなる見通しだが、都が約半分を補助、格差を10円程度に抑える。
今年度は試験供給として8万2500キロリットルを供給。2002年度は16万5000キロリットルを供給する計画だ。これで低硫黄軽油が前提のDPFの装着が進む可能性も。