アメリカのCAFE(排気ガスの総量規制)を巡る対応で、GM、ダイムラー・クライスラーと、フォードとの間に路線の違いがはっきりしてきた。これまでも、強硬な姿勢を取るGM、ダイムラー・クライスラーに対し、フォードがより緩やかな対応を主張して意見が割れることはあった。しかし今回フォードははっきりとトヨタ、ホンダが取る路線に賛同の意を表明している。
フォードが賛成しているのは、政府が打ち出した新しい税金控除政策。これは燃費などの点で優れたハイブリッド車に対してインセンティブが与えられる、というもの。すでにアメリカでハイブリッド車を販売しているトヨタ、ホンダは最初からこの案に賛同している。しかしGM、ダイムラークライスラーは技術面で革新的な車だけではなく、ハイブリッドシステムを利用するすべての車へのインセンティブを求めている。
これまでカリフォルニアのZEV法案への反対など、足並みを揃えて来たビッグ3だが、持てる技術と開発力の差が路線の違いに現われて来た?