世界ラリー選手権(WRC)第4戦カタルニア・ラリーは25日、バルセロナ北西の山岳・丘陵地帯で最終第3レグ456.9km、うちSS(スペシャル・ステージ)6カ所、118.4kmを行ない、プジョー『206』に乗るディディエ・オリオール、ジル・パニッツイが1-2フィニッシュを決めた。
オリオールは99年チャイナ・ラリー以来の勝利、プジョー勢はスウェディッシュ・ラリーに次いで今季2度目の優勝。最終レグのSS14までトップに立っていた今シーズン初登場のシトロエン『クサラ』に乗るフィリップ・ブガルスキーはスタート違反などで合計4分10秒のペナルティを受け、8位となった。3位はトミー・マキネン(三菱ランサー)、4位にフレディ・ロイックス(三菱ランサー)。スバルは7位のリチャード・バーンズが最高位。
シトロエンのブガルスキーはSS15で、決められたスタートラインから後方へ6-7メートル下がってスタートを切った。「クラッチの調子が悪く、スタート地点が上り坂だったので難しかった」とブガルスキーは気軽に話したが、掲示はスタートラインからなので、惰性をつければタイムを稼げる。「決められたスタンディング・スタートではなかった」としてペナルティを加算された(ほかに遅刻とサービスタイム・オーバー)。これでシトロエンのデビュー・ツー・ウインは消えたのだった。
優勝したオリオールは「最高の日だった」と語る。「今日が私の2001年の始まりだ。これまでツキがなかったが、今日最初のステージでペースをつかみ、パーフェクトな走りが出来た」