【新聞ウォッチ】地元も社員も三行半、崩壊寸前のマツダ

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年2月20日付

●韓国・大宇自動車争議に機動隊投入、占拠組合員を排除 (読売・7面)

●三菱自動車、今3月期決算で赤字2000億円超に、追加リコール響く(読売・8面)

●スズキ、レトロ調でおしゃれな「アルトC2」を発売(読売・11面)

●再建の道遠いマツダ、社員も踏ん切り?「退職1800人、初日達成」(朝日・3面)

●大学生の就職人気企業ランキング、男子理科系でホンダ2位、トヨタ3位、日産ランク外(朝日・34面)

●富士重工、フィリピンのGM販売網でSUV販売へ(日経・13面)

●トヨタなど新規事業をネットで公募「中高年向け商品の開発・販売、介護サービスなど(日経・15面)

●横浜ゴムがラバーネットワーク・ドットコムに出資、原料をネット調達へ(日経・15面)

ひとくちコメント

「時代も変わった。後は若い人に任せ、自分らしい生き方を選んでみようと思う」。フォード傘下のマツダで、工場以外で働く社員約1万人を対象にした希望退職者の受け付けが始まったが、初日で1800人の募集枠が埋まるという異例ぶり。希望退職を願い出した社員らを密着取材しながら、経営不振にあえぐマツダの現状をきょうの朝日新聞が大きく取り上げている。

筆者も先週、出張の途中で広島に立ち寄り、マツダを退職後、居酒屋を開業した人や地元大学の事務局に勤める早期退職のOB社員と会う機会があったが、語学に悩まされることもなく新しい人生をのびのびやっていた。彼らはマツダというよりも「東洋工業」(旧社名)時代の戦士たちで、「広島カープが好きだから離れる気がしなかった」と、第2の人生も城下町で探すことにしたという。

しかし、その市内は閑散、再就職先を見つけることも容易ではないが、「とにかく息苦しい職場から逃げ出したい」というのが本音だろう。マツダに頼れないために途方に暮れている地元の部品メーカーも多い。地元の個人タクシーの運転手サンが「新車を初めてトヨタに乗りかえた」との一言がすべてを物語っている。

《福田俊之》

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