気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2001年1月23日付
●不振の二輪「モー娘」をイメージキャラクター、ホンダが若者向けの新型スクーター発表 (朝日・11面)
●「通産省過保護でディーゼル多い」と石原都知事が英国政務次官に説明 (朝日・31面)
●「燃料電池一兆円市場に、10年までに自動車で5万台」経済産業省の実用化戦略研が報告書 (毎日・11面)
●粒子状も規制、環境省が自動車NOx法案の改正案に盛り込む(産経・24面)
●「軽」首位獲得へ手応え、山田隆哉・ダイハツ工業社長語る(読売・8面)
●スズキ、小型乗用車「スイフト」の特別仕様車を発売(読売・11面)
●元恋人とデッドヒート、パリ・ダカ優勝のクラインシュミット (読売・19面)
●米紙報道「クライスラー部門、最大2万1000人削減、6工場閉鎖の公算」(日経・9面)
●ダイムラー製エンジン、三菱自動車がRVにも搭載(日経・13面)
●ホンダ系列の日信工業、北米事業伸び連結60%増益(日経・17面)
ひとくちコメント
トヨタが神戸製鋼に破れた全国社会人ラグビー決勝戦の写真を大きく載せた、きのうの自動車関連記事がスポーツ紙らなば、きょうの話題は芸能誌さながら。きのうは本田技研が新型スクーターを発表。ふだんは「頑固」オヤジで知られる吉野社長がスクーターに股がって、人気アイドル歌手の「モーニング娘。」に囲まれているスナップが、東京新聞を除く各紙の経済面を飾っているからだ。
最近のバイク市場は低迷気味。若者の二輪車離れや、主婦が低価格になり比較的求めやすくなった軽自動車に乗り換える動きが活発化しているためだが、そこで、元気いっぱいの「モー娘」をイメージキャラクターに採用して、販売低下に歯止めをかけようという苦肉の策だ。
だが、これまでもメーカー各社は需要喚起にあの手この手の必殺技を練ってきたが、その時の人気タレントに出演料をふんぱつして契約を結んだとしても、せいぜい宣伝効果はポスターが盗まれる程度のこと。儲かるのは広告代理店と所属の芸能プロダクションと相場は決まっているのだが……。