ヤナセとアウディ、国内販売強化のために仲直り!?

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ヤナセとアウディ、国内販売強化のために仲直り!?
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アウディ・ジャパンが11日に発表した「アウディ国内販売・第一次専売ディーラーネットワーク」によると、専売店50拠点のうち、ヤナセが東名阪を中心とした11店舗を占めることとなり、国内でのアウディ販売で再びヤナセが主導権を取り戻そうとしている。

同社は1992年までVW(フォルクスワーゲン)車とアウディ車のインポーター(輸入業者)だったが、自社販売網を作る方針を打ち出したVW社と対立、販売から撤退した経緯がある。同社は翌1993年から米ゼネラル・モーターズ傘下の独オペル車を輸入販売し始めたが、認知度不足で販売は苦戦しており、高級車販売ノウハウを生かすためアウディと仲直りした格好だ。

しかし、ヤナセのアウディ販売には疑問もある。かつてヤナセはアウディを「ベンツの下級車種・女性の乗るクルマ」として売り込んできた。アウディは今回「スポーツイメージを強めたミディアムサルーン」として販売しようとしており、このギャップを埋めるということが最初の課題になりそうである。以前のような販売力が今のヤナセに残っているかという点も疑問だ。

今回、ヤナセはあくまでも販売店であり、特別扱いは一切しない。「我々が(ヤナセを)確実にコントロールする」(アウディ幹部)と決意を固くしていたのが印象的だった。

《編集部》

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