2000年CARTシリーズ第15戦は、カナダ西海岸バンクーバーのダンタウンにあるパシフィック・コンコルド・プレイス周辺の市街地コースにて開催された。午後1時10分にレースがスタート。序盤からダリオ・フランキッティ、ポール・トレイシー、ジル・ドフェラン、エリオ・カストロネベスの順にホンダ・ターボV8勢の4台がトップグループを形成。52周目、2度目のピットインでピットアウトしようとしたフランキッティが、まさかのエンジンストール。その隙を突いてトレイシーがトップでコースに復帰、地元カナダ人がトップに立ったことで、グランドスタンドから一斉に大歓声が上がる。レース後半になっても、トレイシーは3位以下に対し圧倒的な差を持って後半を逃げ切り、前回に続き2連勝。またチームメイトのフランキッティも2位でチェッカーを受け、今季3度目のホンダ1-2を達成。優勝したトレイシーのコメント:「ホンダがベストエンジンを用意してくれたお陰で、最後のピットストップではタイヤ交換する必要も無かったぐらい絶好調だった」一方、トラブルのため最後尾からのスタートとなった中野信治だったが、その後確実にポジションを上げ、一時14位までポジションを上げるも、50周目のターン7の出口でクラッシュを喫しリタイアした。中野信治のコメント:「今日のレースはワンストップ作戦でいくつもりだった。しかしフルコーション後の再スタート直後、タイヤが冷えていた状態でコントロールを失い、コンクリートウォールに衝突してしまった」レース・リザルト1:ポール・トレーシー(ホンダ) 2:ダリオ・フランキッティ(ホンダ)3:エイドリアン・フェルナンデス(フォード・コスワース) 4:クリスティアン・フィッティパルディ(フォード・コスワース) 5:ジル・ドフェラン(ホンダ) 6:ジミー・バッサー(トヨタ)ドライバーズ・ポイントランキング 1:マイケル・アンドレッティ 126 2:ポール・トレイシー 120 3:エイドリアン・フェルナンデス 1174:ジル・ドフェラン 116 5:ロベルト・モレノ 115 6:ケニー・ブラック 106 23:中野信治 7 マニュファクチャラーズ・ポイントランキング 1:フォード・コスワース 256 2:ホンダ 247 3:トヨタ 208 4:メルセデス・ベンツ 57