アメリカNASCARシリーズの一環であるデイトナ500で、フォードが歴史的な圧勝を記録した(20日)。しかしこれに対し、GMのチームが「不公平なアエロダイナミックス基準を回避せよ」と主催者にクレームをつける騒ぎとなっている。
フォードのチームリーダーであるデイル・ジャレット氏は「GMが敗戦したのはチームワークが悪かったせいであり、フォードはチームワークによって勝利した」とGMの訴えに真っ向から反論している。
今年のデイトナの結果は、フォードチームのジャレット、ジェフ・バートン、ビル・エリオット、ラスティ・ウォレス、マーク・マーチンの5選手が1位から5位までを占める、というまさに圧勝。これは昨年のシェビイチームがジェフ・ゴードンを筆頭に4位までを独占したのとまるで反対の結果となった。シェビイチームは昨年まで3年連続で勝利を納め、過去12年でも9回の優勝を飾っている。
今年から大会車両レギュレーションが変更になり、フォードにとって有利となった、というのがGMの訴えなのだが、両者の言い分は水掛け論となっている。「このままでは今年のストックカーレースはフォードレースになってしまう」と怒りを露にするGMチームだが、果たして主催者の判定は?