中田徹|自動車産業アナリスト。1978年、愛知県生まれ。2002年、京都産業大学外国語学部卒業。英国でのボランティア活動などを経て、株式会社フォーイン入社。自動車産業アナリストとしてアジア地域を中心に取材・調査およびレポート執筆を行う。2009年より『FOURINアジア自動車調査月報』編集長。
「豊田章男社長と鈴木修会長との素晴らしい会談(a wonderful meeting)の場を持った」インドのモディ首相がツイッターでそうつぶやいたのは2017年3月9日午後11時18分のこと。
小売業への外資参入規制があるインドでは、伝統的な小規模商店が市民の日常生活を支えており、現金による支払いが消費活動の大部分を支える。国内商取引の約90%が現金決済とも言われる。こうしたなか、市中に出回る紙幣の多くが無効となり、消費市場は大混乱に陥っている。
11月後半にデリーとムンバイを訪れたときのこと。首都の空も商都の空も白くかすんでいた。オートリキシャで市中を移動していると直ぐにのどに違和感を覚える。特にデリーの大気汚染問題は警戒レベルに達しており、健康被害を懸念する声も大きくなっている。
今年8月24日、筆者がインドネシア・バンドン地区の自動車部品メーカーを訪問した時のこと。「1万4000…」。為替ニュースを聞いた、ため息混じりの日本人社長の言葉には、現状の深刻さと将来への不安が滲んでいた。
世界中で、アジアほど二輪車が生活に浸透している地域は他にない。これは気候や道路状況、所得水準、文化などの様々な要因が絡み合った結果である。ただ、最近の二輪車販売をみると、インド市場が右肩上がりの成長を続けているものの、東南アジアでは伸び悩みが目立つ。
サブサハラアフリカ(サハラ砂漠以南)の人件費が世界で最も低いと思い込んでいた筆者は、心理面のハードルがアフリカ進出を妨げる最大の要因だろうと考えていた。
ブランド育成が不得手な台湾だが、デザイン性の高い電動スクーターの独自ブランドが突如現われ、話題を呼んでいる。
マレーシアは東南アジア諸国の中では早い段階で中進国となり、現在は先進国の仲間入りを目指している。経済成長に伴う自動車市場の拡大を背景に、外資メーカーの攻勢が続く一方、国策企業プロトンの苦戦が目立つ。
第22回インドネシア国際自動車ショー(IIMS 2014/ジャカルタモーターショー14)が9月18~28日の日程でジャカルタ市内の国際展示場で開催された。
インドでは、総選挙で勝利したインド人民党(BJP)のナレンドラ・モディ氏が2014年5月26日に首相に就任し、新政権が発足した。
東南アジアにおける中国ブランドの新車市場シェアは2013年時点で1%に満たない。東風汽車や奇瑞汽車、吉利汽車などが進出済みだが、販売台数は伸びていない。ブランドイメージが芳しくないことが最大の理由だろう。
ヒュンダイが3月24日、ソウル江南のCOEXで新型『ソナタ』を発表した。4月16日にはニューヨークモーターショーでも公開され、米国では7月に販売開始される見通し。
第35回バンコク国際モーターショーが開幕した3月24日。2014年2月のタイ国内の自動車販売実績が前年同月比45%減の7.2万台になった、と発表された。
2年に1度のインド自動車ショー、「第12回オートエキスポ2014」( デリーモーターショー14)が2月5~11日の日程で、デリー郊外のインディア・エキスポ・マートで開催された。12回目となる今回のショーでは、コンセプトカー、スタディモデル、量販車などが多数出展された。
早めの冬休みを取って友人が住むビーチリゾートの街を訪れたのだけれど、現地のテレビ・ラジオ・新聞などから漏れ聞こえてくるオーストラリア自動車産業の行方がやはり気になってしまった。