
【伊東大厚のトラフィック計量学】後席シートベルトと法規制 その4
アジア諸国のシートベルト着用率は? アジアでも、モータリゼーションが進展しつつある国々では、先進諸国が歩んできたのと同様、交通安全問題や環境問題が顕在化している。他方、交通の実態を把握するための統計は充分とは言い難く、シートベルト着用率のデータも入手しにくい。

【伊東大厚のトラフィック計量学】後席シートベルトと法規制 その3
前回は、後席シートベルト着用率と法規制の関係を取り上げた。実際に着用率を上げるには、単に規制や罰則を導入するだけでなく、キャンペーンや取り締りなど、シートベルト着用を定着させるための推進施策が重要になる。

【伊東大厚のトラフィック計量学】後席シートベルトと法規制 その2
欧米など海外では、シートベルトに関する法規制はどうなっているのだろうか。JAFによる海外実態調査で詳しく調べられているので、少し引用してみる。日本では、前席と助手席の場合、ドライバーに違反点数1点が課される。チャイルドシートも同様だ。これに対し、他のOECD諸国では、反則金をとるケースが多く、点数制度を併用する国もある。

【伊東大厚のトラフィック計量学】後席シートベルトと法規制 その1
“おじいちゃん、うしろの席でもシートベルトしようね”これは、9月に実施された、秋の全国交通安全運動のキャッチフレーズである。後席シートベルトの着用推進が安全運動のメインテーマとなったのは、政府が今春、交通安全対策の重点のひとつに位置づけたためだ。

【伊東大厚のトラフィック計量学】路上駐車と渋滞 その4
警察庁交通局は、9月13日付けリリース「新たな駐車対策法制の施行状況について」の中で、利用者便益とCO2削減効果の試算を公表した。時間短縮など利用者便益は1810億円、CO2削減効果は15万2000トンである。

【伊東大厚のトラフィック計量学】路上駐車と渋滞 その3
前回まで、路上駐車の取締りに注目し、効果を検証してきた。今回の取締り強化が、ドライバーに受け入れられたのは、コインパーキングをはじめ、駐停車スペースの供給量が増えたことが背景にある。しかし、厳格な取締りに問題がないわけではない。

【伊東大厚のトラフィック計量学】路上駐車と渋滞 その2
路上駐車取締り強化のCO2の削減効果は? 渋滞が減ると、自動車の燃費が良くなり、無駄なCO2も出さなくて済む。路上駐車取締り強化で都市の渋滞が減ると、どのくらいCO2が削減できるのだろうか。

【伊東大厚のトラフィック計量学】路上駐車と渋滞 その1
路上駐車は、交通渋滞につながり、事故を誘発する危険性も高い。また、交通量の多い道路や交差点付近では、渋滞悪化の影響が特に大きい。今回の法律改訂の効果はどのくらいあったのだろうか。

【伊東大厚のトラフィック計量学】e燃費データでみるマイカーの燃費 その3
今回は、燃費の良い県悪い県を都道府県別の実走行燃費平均値としてグラフ化した。図1は、都道府県別の実走行燃費平均値(総走行距離を総給油量で割ったもの、2003年度値)をプロットしたものだ。大都市を抱える東京、神奈川、大阪、愛知などは燃費が悪く、地方は概して良い傾向にある。

【伊東大厚のトラフィック計量学】e燃費データでみるマイカーの燃費 その2
夏の暑さも一段落し、台風シーズンの到来である。御存知のとおり、暑い時期や雨天などに使うエアコンは、燃費を悪化させる。気温に代表される気象条件は、どの程度、燃費に影響するだろうか。