前回まで、路上駐車の取締りに注目し、効果を検証してきた。今回の取締り強化が、ドライバーに受け入れられたのは、コインパーキングをはじめ、駐停車スペースの供給量が増えたことが背景にある。しかし、厳格な取締りに問題がないわけではない。
路上駐車取締り強化のCO2の削減効果は? 渋滞が減ると、自動車の燃費が良くなり、無駄なCO2も出さなくて済む。路上駐車取締り強化で都市の渋滞が減ると、どのくらいCO2が削減できるのだろうか。
路上駐車は、交通渋滞につながり、事故を誘発する危険性も高い。また、交通量の多い道路や交差点付近では、渋滞悪化の影響が特に大きい。今回の法律改訂の効果はどのくらいあったのだろうか。
今回は、燃費の良い県悪い県を都道府県別の実走行燃費平均値としてグラフ化した。図1は、都道府県別の実走行燃費平均値(総走行距離を総給油量で割ったもの、2003年度値)をプロットしたものだ。大都市を抱える東京、神奈川、大阪、愛知などは燃費が悪く、地方は概して良い傾向にある。
夏の暑さも一段落し、台風シーズンの到来である。御存知のとおり、暑い時期や雨天などに使うエアコンは、燃費を悪化させる。気温に代表される気象条件は、どの程度、燃費に影響するだろうか。
レスポンスがサービスする、携帯燃費マネージャー“e燃費”は、そのユニークな携帯活用法に、筆者はかねてから注目していた。e燃費のデータは、会員向けサービスにとどまらず、統計としても活用できる。そこでe燃費データを使い、マイカーの燃費についてのトピックをいくつか紹介したい。