『デミオ』で個人的にもっとも感動したのは、コンパクトカーでありながら、純粋に走っていて楽しいクルマであったということです。
最高得点を入れたメルセデスベンツ『Cクラス』には最高水準の安全装備が施されている。たとえば腕に自信があるドライバーでも長い人生の中で、隙を見せてしまう時だってある。だからつまらない事故を回避してくれる機能が充実していることを高評価したのだ。
毎年、最高点を入れるのは、若い世代や普通に働いている人が買える常識的な価格で、感動や満足感が高いクルマであることがひとつの条件だと決めています。
選考の基準として重視したのは、そのクルマが登場したことの社会的意味と、移動の歓びをもたらしてくれるかどうか。他の方々よりも前者の比率が高いかもしれない。
今年、「日本カー・オブ・ザ・イヤー」初参戦の私。今までは選考委員の点数配点を見て、「私なら…」と思うこともしばしば。しかし、自分が選考する立場になって、選ぶ基準の難しさを痛感しました。
今年のCOTY、10ベスト車の私が独自に選んだ価格帯は、もっとも安い『ハスラー』の107万円(国産車は最低価格よりワンランク上の車種とし、輸入車は最低価格車を採用)から、最高は499万円の『i3』まで390万円以上の価格差がある。
マツダ『デミオ XDツーリング』6速MT車の車両重量は、6速AT車よりフロント分の差で50kg軽く、ディーゼル搭載車中で最軽量だ。燃料タンク容量は35リットルながら、JC08モード燃費は30.0km/リットルを打ち立てている。
走りが好きでこの世界で生きている。走りの良さがいつも評価の最優先課題。その中でコストパフォーマンスと開発コンセプトを考慮して、完成度や達成度の高さを見て一番を決めている。
10月13日に発表された2014-15 日本カー・オブ・ザ・イヤー(JCOTY)は、マツダ『デミオ』が最多得票を獲得し、大賞に決定。『CX-5』以来2年ぶりの受賞となる。マツダ常務執行役員の藤原清志氏が、表彰式で受賞の喜びを語った。
迷いに迷った最終選考の配点。私はマツダ『デミオ』に10点を入れました。
『i3』は、EVの課題を克服すべくゼロスタートで開発。しかも、ブランドの構築や生産工場の設立まで同時に展開した、かつてない取り組みを評価し10点を投じた。
10月13日に発表された2014-15 日本カー・オブ・ザ・イヤー(JCOTY)は、マツダ『デミオ』が最多得票を獲得し、大賞に輝いた。4つの部門賞も含め、実行委員会が発表した受賞理由は以下の通り。
COTYの投票は「感動度」つまり、どれだけ感動させてくれたか? を重要視して配点を行っている私のこと、何を隠そう今年はダイハツ『コペン』に10点を入れようと思っていたんです。
私の10点、イヤーカーは『デミオ』です。このクラスで闘える価格で、日本の厳しい規制に対応できるディーゼルエンジンを開発し搭載したことは、世界に誇れる日本の技術のすばらしさ。いつかノーベル賞候補になるんじゃないかと期待しています。
選考基準のひとつに「自分で買うか?」を加えて毎回投票している。今年10点を入れた『Cクラス』を買うか? セダン党ではないので、ワゴンなら考えられる。と回答できる。