【カーオブザイヤー14 選考コメント】マツダのクルマづくりが凝縮した デミオ…斎藤聡

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マツダ デミオ
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  • COTY授賞式 マツダの藤原清志 常務執行役員

『デミオ』で個人的にもっとも感動したのは、コンパクトカーでありながら、純粋に走っていて楽しいクルマであったということです。その構成要素としてSKYACTIV-Gの1.3リットルガソリンエンジンと1.5リットルディーゼルターボのSKYACTIV-Dがあり、これがデミオの走る面白さに奥行きを持たせている、と考えます。

日本のお家芸というくらい隆盛を誇ったコンパクトカーは、コストダウンを優先した結果、すべてのコンパクトカーが、ということではありませんが、現在かなり残念な状況に陥ってしまいました。そんな中登場したデミオは、骨格がしっかりしており、質の高い走りをするクルマに仕上がっていました。

しかもビート感のある1.3リットルガソリンの高回転に向けて吹き上がっていく高揚感、ディーゼルターボの厚みのあるトルクが作り出す心地よい独特の加速感などなど、マツダがこれまでやってきたクルマ作りが凝縮したクルマだと思いました。しかも室内のムードは、コンパクトカーなのにチープでなく、その点でも乗る人を喜ばせてくれると思います。その一生懸命な作り込みと完成度に10点を配点しました。

マツダ『デミオ』:10点
メルセデスベンツ『Cクラス』:6点
日産『スカイライン』:4点
BMW『i3』:3点
スバル『レヴォーグ』:2点

という配点でした。『Cクラス』はこれからのDセグメントのベンチマークになる優れたクルマだと感じ6点を配点しました。『スカイライン』に4点を投じています。ハイブリッド、4気筒ともにステアフィールはいま一つでしたが、シャシー性能そのものは優れていると思いました。その部分を評価しての配点です。

『i3』はEVというカテゴリーのクルマのあるべきカタチであると思いました。『レヴォーグ』はボディ剛性が高く操縦性もかなりいいところまで作り込まれていますが、CVTしかないミッションに幻滅し2点に配点にとどめました。

斎藤聡|モータージャーナリスト
特に自動車の運転に関する技術、操縦性に関する分析を得意とする。平たくいうと、クルマを運転することの面白さ、楽しさを多くの人に伝え、共有したいと考えている。そうした視点に立った試乗インプレッション等を雑誌及びWEB媒体に寄稿。クルマと路面との接点であるタイヤにも興味をもっており、タイヤに関する試乗レポートも得意。また、安全運転の啓蒙や普及の重要性を痛感し、各種セーフティドライビングスクールのインストラクターも行っている。

《斎藤聡》

斎藤聡

特に自動車の運転に関する技術、操縦性に関する分析を得意とする。平たくいうと、クルマを運転することの面白さ、楽しさを多くの人に伝え、共有したいと考えている。そうした視点に立った試乗インプレッション等を雑誌及びWEB媒体に寄稿。クルマと路面との接点であるタイヤにも興味をもっており、タイヤに関する試乗レポートも得意。また、安全運転の啓蒙や普及の重要性を痛感し、各種セーフティドライビングスクールのインストラクターも行っている。

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